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商法 海上物品運送・船舶の衝突・海難救助・共同海損

第737条〜第814条

商法の海上物品運送・船舶の衝突・海難救助・共同海損分野(第737条〜第814条)をまとめて学べるページです。条文穴埋め0問と判例0件を収録しています。

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    第三編 海商 / 第三章 海上物品運送に関する特則 / 第一節 個品運送

    第737条(運送品の船積み等)問題準備中

    運送人は、個品運送契約(個々の運送品を目的とする運送契約をいう。以下この節において同じ。)に基づいて荷送人から運送品を受け取ったときは、その船積み及び積付けをしなければならない。

    第2項荷送人が運送品の引渡しを怠ったときは、船長は、直ちに発航することができる。この場合において、荷送人は、運送賃の全額(運送人がその運送品に代わる他の運送品について運送賃を得た場合にあっては、当該運送賃の額を控除した額)を支払わなければならない。

    第738条(船長に対する必要書類の交付)問題準備中

    荷送人は、船積期間内に、運送に必要な書類を船長に交付しなければならない。

    第739条(航海に堪える能力に関する注意義務)問題準備中

    運送人は、発航の当時次に掲げる事項を欠いたことにより生じた運送品の滅失、損傷又は延着について、損害賠償の責任を負う。ただし、運送人がその当時当該事項について注意を怠らなかったことを証明したときは、この限りでない。

    一 船舶を航海に堪える状態に置くこと。

    二 船員の乗組み、船舶の艤装及び需品の補給を適切に行うこと。

    三 船倉、冷蔵室その他運送品を積み込む場所を運送品の受入れ、運送及び保存に適する状態に置くこと。

    第2項前項の規定による運送人の損害賠償の責任を免除し、又は軽減する特約は、無効とする。

    第740条(違法な船積品の陸揚げ等)問題準備中

    法令に違反して又は個品運送契約によらないで船積みがされた運送品については、運送人は、いつでも、これを陸揚げすることができ、船舶又は積荷に危害を及ぼすおそれがあるときは、これを放棄することができる。

    第2項運送人は、前項に規定する運送品を運送したときは、船積みがされた地及び時における同種の運送品に係る運送賃の最高額を請求することができる。

    第3項前二項の規定は、運送人その他の利害関係人の荷送人に対する損害賠償の請求を妨げない。

    第741条(荷受人の運送賃支払義務等)問題準備中

    荷受人は、運送品を受け取ったときは、個品運送契約又は船荷証券の趣旨に従い、運送人に対し、次に掲げる金額の合計額(以下この節において「運送賃等」という。)を支払う義務を負う。

    一 運送賃、付随の費用及び立替金の額

    二 運送品の価格に応じて支払うべき救助料の額及び共同海損の分担額

    第2項運送人は、運送賃等の支払を受けるまで、運送品を留置することができる。

    第742条(運送品の競売)問題準備中

    運送人は、荷受人に運送品を引き渡した後においても、運送賃等の支払を受けるため、その運送品を競売に付することができる。ただし、第三者がその占有を取得したときは、この限りでない。

    第743条(荷送人による発航前の解除)問題準備中

    発航前においては、荷送人は、運送賃の全額を支払って個品運送契約の解除をすることができる。ただし、個品運送契約の解除によって運送人に生ずる損害の額が運送賃の全額を下回るときは、その損害を賠償すれば足りる。

    第2項前項の規定は、運送品の全部又は一部の船積みがされた場合には、他の荷送人及び傭船者の全員の同意を得たときに限り、適用する。この場合において、荷送人は、運送品の船積み及び陸揚げに要する費用を負担しなければならない。

    第744条問題準備中

    荷送人は、前条の規定により個品運送契約の解除をしたときであっても、運送人に対する付随の費用及び立替金の支払義務を免れることができない。

    第745条(荷送人による発航後の解除)問題準備中

    発航後においては、荷送人は、他の荷送人及び傭船者の全員の同意を得、かつ、運送賃等及び運送品の陸揚げによって生ずべき損害の額の合計額を支払い、又は相当の担保を供しなければ、個品運送契約の解除をすることができない。

    第746条(積荷を航海の用に供した場合の運送賃)問題準備中

    運送人は、船長が第七百十二条第一項の規定により積荷を航海の用に供したときにおいても、運送賃の全額を請求することができる。

    第747条(非航海船による物品運送への準用)問題準備中

    この節の規定は、商行為をする目的で専ら湖川、港湾その他の海以外の水域において航行の用に供する船舶(端舟その他ろかいのみをもって運転し、又は主としてろかいをもって運転する舟を除く。以下この編において「非航海船」という。)によって物品を運送する場合について準用する。

    第三編 海商 / 第三章 海上物品運送に関する特則 / 第二節 航海傭船

    第748条(運送品の船積み)問題準備中

    航海傭船契約(船舶の全部又は一部を目的とする運送契約をいう。以下この節において同じ。)に基づいて運送品の船積みのために必要な準備を完了したときは、船長は、遅滞なく、傭船者に対してその旨の通知を発しなければならない。

    第2項船積期間の定めがある航海傭船契約において始期を定めなかったときは、その期間は、前項の通知があった時から起算する。この場合において、不可抗力によって船積みをすることができない期間は、船積期間に算入しない。

    第3項傭船者が船積期間の経過後に運送品の船積みをした場合には、運送人は、特約がないときであっても、相当な滞船料を請求することができる。

    第749条(第三者による船積み)問題準備中

    船長は、第三者から運送品を受け取るべき場合において、その第三者を確知することができないとき、又はその第三者が運送品の船積みをしないときは、直ちに傭船者に対してその旨の通知を発しなければならない。

    第2項前項の場合において、傭船者は、船積期間内に限り、運送品の船積みをすることができる。

    第750条(傭船者による発航の請求)問題準備中

    傭船者は、運送品の全部の船積みをしていないときであっても、船長に対し、発航の請求をすることができる。

    第2項傭船者は、前項の請求をしたときは、運送人に対し、運送賃の全額のほか、運送品の全部の船積みをしないことによって生じた費用を支払う義務を負い、かつ、その請求により、当該費用の支払について相当の担保を供しなければならない。

    第751条(船長の発航権)問題準備中

    船長は、船積期間が経過した後は、傭船者が運送品の全部の船積みをしていないときであっても、直ちに発航することができる。この場合においては、前条第二項の規定を準用する。

    第752条(運送品の陸揚げ)問題準備中

    運送品の陸揚げのために必要な準備を完了したときは、船長は、遅滞なく、荷受人に対してその旨の通知を発しなければならない。

    第2項陸揚期間の定めがある航海傭船契約において始期を定めなかったときは、その期間は、前項の通知があった時から起算する。この場合において、不可抗力によって陸揚げをすることができない期間は、陸揚期間に算入しない。

    第3項荷受人が陸揚期間の経過後に運送品の陸揚げをした場合には、運送人は、特約がないときであっても、相当な滞船料を請求することができる。

    第753条(全部航海傭船契約の傭船者による発航前の解除)問題準備中

    発航前においては、全部航海傭船契約(船舶の全部を目的とする航海傭船契約をいう。以下この節において同じ。)の傭船者は、運送賃の全額及び滞船料を支払って全部航海傭船契約の解除をすることができる。ただし、全部航海傭船契約の解除によって運送人に生ずる損害の額が運送賃の全額及び滞船料を下回るときは、その損害を賠償すれば足りる。

    第2項傭船者は、運送品の全部又は一部の船積みをした後に前項の規定により全部航海傭船契約の解除をしたときは、その船積み及び陸揚げに要する費用を負担しなければならない。

    第3項全部航海傭船契約の傭船者が船積期間内に運送品の船積みをしなかったときは、運送人は、その傭船者が全部航海傭船契約の解除をしたものとみなすことができる。

    第754条(全部航海傭船契約の傭船者による発航後の解除)問題準備中

    発航後においては、全部航海傭船契約の傭船者は、第七百四十五条に規定する合計額及び滞船料を支払い、又は相当の担保を供しなければ、全部航海傭船契約の解除をすることができない。

    第755条(一部航海傭船契約の解除への準用)問題準備中

    第七百四十三条、第七百四十五条及び第七百五十三条第三項の規定は、船舶の一部を目的とする航海傭船契約の解除について準用する。この場合において、第七百四十三条第一項中「全額」とあるのは「全額及び滞船料」と、第七百四十五条中「合計額」とあるのは「合計額並びに滞船料」と読み替えるものとする。

    第756条(個品運送契約に関する規定の準用等)問題準備中

    第七百三十八条から第七百四十二条まで(第七百三十九条第二項を除く。)、第七百四十四条、第七百四十六条及び第七百四十七条の規定は、航海傭船契約について準用する。この場合において、第七百四十一条第一項中「金額」とあるのは「金額及び滞船料」と、第七百四十四条中「前条」とあるのは「第七百五十三条第一項又は第七百五十五条において準用する前条」と、第七百四十七条中「この節」とあるのは「次節」と読み替えるものとする。

    第2項運送人は、前項において準用する第七百三十九条第一項の規定による運送人の損害賠償の責任を免除し、又は軽減する特約をもって船荷証券の所持人に対抗することができない。

    第三編 海商 / 第三章 海上物品運送に関する特則 / 第三節 船荷証券等

    第757条(船荷証券の交付義務)問題準備中

    運送人又は船長は、荷送人又は傭船者の請求により、運送品の船積み後遅滞なく、船積みがあった旨を記載した船荷証券(以下この節において「船積船荷証券」という。)の一通又は数通を交付しなければならない。運送品の船積み前においても、その受取後は、荷送人又は傭船者の請求により、受取があった旨を記載した船荷証券(以下この節において「受取船荷証券」という。)の一通又は数通を交付しなければならない。

    第2項受取船荷証券が交付された場合には、受取船荷証券の全部と引換えでなければ、船積船荷証券の交付を請求することができない。

    第3項前二項の規定は、運送品について現に海上運送状が交付されているときは、適用しない。

    第758条(船荷証券の記載事項)問題準備中

    船荷証券には、次に掲げる事項(受取船荷証券にあっては、第七号及び第八号に掲げる事項を除く。)を記載し、運送人又は船長がこれに署名し、又は記名押印しなければならない。

    一 運送品の種類

    二 運送品の容積若しくは重量又は包若しくは個品の数及び運送品の記号

    三 外部から認められる運送品の状態

    四 荷送人又は傭船者の氏名又は名称

    五 荷受人の氏名又は名称

    六 運送人の氏名又は名称

    七 船舶の名称

    八 船積港及び船積みの年月日

    九 陸揚港

    十 運送賃

    十一 数通の船荷証券を作成したときは、その数

    十二 作成地及び作成の年月日

    第2項受取船荷証券と引換えに船積船荷証券の交付の請求があったときは、その受取船荷証券に船積みがあった旨を記載し、かつ、署名し、又は記名押印して、船積船荷証券の作成に代えることができる。この場合においては、前項第七号及び第八号に掲げる事項をも記載しなければならない。

    第759条(荷送人又は傭船者の通知)問題準備中

    前条第一項第一号及び第二号に掲げる事項は、その事項につき荷送人又は傭船者の書面又は電磁的方法による通知があったときは、その通知に従って記載しなければならない。

    第2項前項の規定は、同項の通知が正確でないと信ずべき正当な理由がある場合及び当該通知が正確であることを確認する適当な方法がない場合には、適用しない。運送品の記号について、運送品又はその容器若しくは包装に航海の終了の時まで判読に堪える表示がされていない場合も、同様とする。

    第3項荷送人又は傭船者は、運送人に対し、第一項の通知が正確でないことによって生じた損害を賠償する責任を負う。

    第760条(船荷証券の不実記載)問題準備中

    運送人は、船荷証券の記載が事実と異なることをもって善意の所持人に対抗することができない。

    第761条(運送品に関する処分)問題準備中

    船荷証券が作成されたときは、運送品に関する処分は、船荷証券によってしなければならない。

    第762条(船荷証券の譲渡又は質入れ)問題準備中

    船荷証券は、記名式であるときであっても、裏書によって、譲渡し、又は質権の目的とすることができる。ただし、船荷証券に裏書を禁止する旨を記載したときは、この限りでない。

    第763条(船荷証券の引渡しの効力)問題準備中

    船荷証券により運送品を受け取ることができる者に船荷証券を引き渡したときは、その引渡しは、運送品について行使する権利の取得に関しては、運送品の引渡しと同一の効力を有する。

    第764条(運送品の引渡請求)問題準備中

    船荷証券が作成されたときは、これと引換えでなければ、運送品の引渡しを請求することができない。

    第765条(数通の船荷証券を作成した場合における運送品の引渡し)問題準備中

    陸揚港においては、運送人は、数通の船荷証券のうち一通の所持人が運送品の引渡しを請求したときであっても、その引渡しを拒むことができない。

    第2項陸揚港外においては、運送人は、船荷証券の全部の返還を受けなければ、運送品の引渡しをすることができない。

    第766条問題準備中

    二人以上の船荷証券の所持人がある場合において、その一人が他の所持人より先に運送人から運送品の引渡しを受けたときは、当該他の所持人の船荷証券は、その効力を失う。

    第767条(二人以上の船荷証券の所持人から請求を受けた場合の供託)問題準備中

    二人以上の船荷証券の所持人が運送品の引渡しを請求したときは、運送人は、その運送品を供託することができる。運送人が第七百六十五条第一項の規定により運送品の一部を引き渡した後に他の所持人が運送品の引渡しを請求したときにおけるその運送品の残部についても、同様とする。

    第2項運送人は、前項の規定により運送品を供託したときは、遅滞なく、請求をした各所持人に対してその旨の通知を発しなければならない。

    第3項第一項に規定する場合においては、最も先に発送され、又は引き渡された船荷証券の所持人が他の所持人に優先する。

    第768条(船荷証券が作成された場合の特則)問題準備中

    船荷証券が作成された場合における前編第八章第二節の規定の適用については、第五百八十条中「荷送人」とあるのは、「船荷証券の所持人」とし、第五百八十一条、第五百八十二条第二項及び第五百八十七条ただし書の規定は、適用しない。

    第769条(複合運送証券)問題準備中

    運送人又は船長は、陸上運送及び海上運送を一の契約で引き受けたときは、荷送人の請求により、運送品の船積み後遅滞なく、船積みがあった旨を記載した複合運送証券の一通又は数通を交付しなければならない。運送品の船積み前においても、その受取後は、荷送人の請求により、受取があった旨を記載した複合運送証券の一通又は数通を交付しなければならない。

    第2項第七百五十七条第二項及び第七百五十八条から前条までの規定は、複合運送証券について準用する。この場合において、第七百五十八条第一項中「除く。)」とあるのは、「除く。)並びに発送地及び到達地」と読み替えるものとする。

    第三編 海商 / 第三章 海上物品運送に関する特則 / 第四節 海上運送状

    第770条問題準備中

    運送人又は船長は、荷送人又は傭船者の請求により、運送品の船積み後遅滞なく、船積みがあった旨を記載した海上運送状を交付しなければならない。運送品の船積み前においても、その受取後は、荷送人又は傭船者の請求により、受取があった旨を記載した海上運送状を交付しなければならない。

    第2項海上運送状には、次に掲げる事項を記載しなければならない。

    一 第七百五十八条第一項各号(第十一号を除く。)に掲げる事項(運送品の受取があった旨を記載した海上運送状にあっては、同項第七号及び第八号に掲げる事項を除く。)

    二 数通の海上運送状を作成したときは、その数

    第3項第一項の運送人又は船長は、海上運送状の交付に代えて、法務省令で定めるところにより、荷送人又は傭船者の承諾を得て、海上運送状に記載すべき事項を電磁的方法により提供することができる。この場合において、当該運送人又は船長は、海上運送状を交付したものとみなす。

    第4項前三項の規定は、運送品について現に船荷証券が交付されているときは、適用しない。

    第三編 海商 / 第四章 船舶の衝突

    第788条(船舶所有者間の責任の分担)問題準備中

    船舶と他の船舶との衝突(次条において「船舶の衝突」という。)に係る事故が生じた場合において、衝突したいずれの船舶についてもその船舶所有者又は船員に過失があったときは、裁判所は、これらの過失の軽重を考慮して、各船舶所有者について、その衝突による損害賠償の責任及びその額を定める。この場合において、過失の軽重を定めることができないときは、損害賠償の責任及びその額は、各船舶所有者が等しい割合で負担する。

    第789条(船舶の衝突による損害賠償請求権の消滅時効)問題準備中

    船舶の衝突を原因とする不法行為による損害賠償請求権(財産権が侵害されたことによるものに限る。)は、不法行為の時から二年間行使しないときは、時効によって消滅する。

    第790条(準衝突)問題準備中

    前二条の規定は、船舶がその航行若しくは船舶の取扱いに関する行為又は船舶に関する法令に違反する行為により他の船舶に著しく接近し、当該他の船舶又は当該他の船舶内にある人若しくは物に損害を加えた事故について準用する。

    第791条(非航海船との衝突等への準用)問題準備中

    前三条の規定は、船舶と非航海船との事故について準用する。

    第三編 海商 / 第五章 海難救助

    第792条(救助料の支払の請求等)問題準備中

    船舶又は積荷その他の船舶内にある物(以下この編において「積荷等」という。)の全部又は一部が海難に遭遇した場合において、これを救助した者があるときは、その者(以下この章において「救助者」という。)は、契約に基づかないで救助したときであっても、その結果に対して救助料の支払を請求することができる。

    第2項船舶所有者及び船長は、積荷等の所有者に代わってその救助に係る契約を締結する権限を有する。

    第793条(救助料の額)問題準備中

    救助料につき特約がない場合において、その額につき争いがあるときは、裁判所は、危険の程度、救助の結果、救助のために要した労力及び費用(海洋の汚染の防止又は軽減のためのものを含む。)その他一切の事情を考慮して、これを定める。

    第794条(救助料の増減の請求)問題準備中

    海難に際し契約で救助料を定めた場合において、その額が著しく不相当であるときは、当事者は、その増減を請求することができる。この場合においては、前条の規定を準用する。

    第795条(救助料の上限額)問題準備中

    救助料の額は、特約がないときは、救助された物の価額(救助された積荷の運送賃の額を含む。)の合計額を超えることができない。

    第796条(救助料の割合等)問題準備中

    数人が共同して救助した場合において、各救助者に支払うべき救助料の割合については、第七百九十三条の規定を準用する。

    第2項第七百九十二条第一項に規定する場合において、人命の救助に従事した者があるときは、その者も、前項の規定に従って救助料の支払を受けることができる。

    第797条問題準備中

    救助に従事した船舶に係る救助料については、その三分の二を船舶所有者に支払い、その三分の一を船員に支払わなければならない。

    第2項前項の規定に反する特約で船員に不利なものは、無効とする。

    第3項前二項の規定にかかわらず、救助料の割合が著しく不相当であるときは、船舶所有者又は船員の一方は、他の一方に対し、その増減を請求することができる。この場合においては、第七百九十三条の規定を準用する。

    第4項各船員に支払うべき救助料の割合は、救助に従事した船舶の船舶所有者が決定する。この場合においては、前条の規定を準用する。

    第5項救助者が救助することを業とする者であるときは、前各項の規定にかかわらず、救助料の全額をその救助者に支払わなければならない。

    第798条(救助料の割合の案)問題準備中

    船舶所有者が前条第四項の規定により救助料の割合を決定するには、航海を終了するまでにその案を作成し、これを船員に示さなければならない。

    第799条問題準備中

    船員は、前条の案に対し、異議の申立てをすることができる。この場合において、当該異議の申立ては、その案が示された後、当該異議の申立てをすることができる最初の港の管海官庁にしなければならない。

    第2項管海官庁は、前項の規定による異議の申立てを理由があると認めるときは、前条の案を更正することができる。

    第3項船舶所有者は、第一項の規定による異議の申立てについての管海官庁の決定があるまでは、船員に対し、救助料の支払をすることができない。

    第800条問題準備中

    船舶所有者が第七百九十八条の案の作成を怠ったときは、管海官庁は、船員の請求により、船舶所有者に対し、その案の作成を命ずることができる。

    第2項船舶所有者が前項の規定による命令に従わないときは、管海官庁は、自ら第七百九十七条第四項の規定による決定をすることができる。

    第801条(救助料を請求することができない場合)問題準備中

    次に掲げる場合には、救助者は、救助料を請求することができない。

    一 故意に海難を発生させたとき。

    二 正当な事由により救助を拒まれたにもかかわらず、救助したとき。

    第802条(積荷等についての先取特権)問題準備中

    救助料に係る債権を有する者は、救助された積荷等について先取特権を有する。

    第2項前項の先取特権については、第八百四十三条第二項、第八百四十四条及び第八百四十六条の規定を準用する。

    第803条(救助料の支払等に係る船長の権限)問題準備中

    救助された船舶の船長は、救助料の債務者に代わってその支払に関する一切の裁判上又は裁判外の行為をする権限を有する。

    第2項救助された船舶の船長は、救助料に関し、救助料の債務者のために、原告又は被告となることができる。

    第3項前二項の規定は、救助に従事した船舶の船長について準用する。この場合において、これらの規定中「債務者」とあるのは、「債権者(当該船舶の船舶所有者及び海員に限る。)」と読み替えるものとする。

    第4項前三項の規定は、契約に基づく救助については、適用しない。

    第804条(積荷等の所有者の責任)問題準備中

    積荷等の全部又は一部が救助されたときは、当該積荷等の所有者は、当該積荷等をもって救助料に係る債務を弁済する責任を負う。

    第805条(特別補償料)問題準備中

    海難に遭遇した船舶から排出された油その他の物により海洋が汚染され、当該汚染が広範囲の沿岸海域において海洋環境の保全に著しい障害を及ぼし、若しくは人の健康を害し、又はこれらの障害を及ぼすおそれがある場合において、当該船舶の救助に従事した者が当該障害の防止又は軽減のための措置をとったときは、その者(以下この条において「汚染対処船舶救助従事者」という。)は、特約があるときを除き、船舶所有者に対し、特別補償料の支払を請求することができる。

    第2項特別補償料の額は、前項に規定する措置として必要又は有益であった費用に相当する額とする。

    第3項汚染対処船舶救助従事者がその措置により第一項に規定する障害を防止し、又は軽減したときは、特別補償料は、当事者の請求により、前項に規定する費用に相当する額以上当該額に百分の三十(当該額が当該障害の防止又は軽減の結果に比して著しく少ないことその他の特別の事情がある場合にあっては、百分の百)を乗じて得た額を加算した額以下の範囲内において、裁判所がこれを定める。この場合においては、第七百九十三条の規定を準用する。

    第4項汚染対処船舶救助従事者が同一の海難につき救助料に係る債権を有するときは、特別補償料の額は、当該救助料の額を控除した額とする。

    第5項汚染対処船舶救助従事者の過失によって第一項に規定する障害を防止し、又は軽減することができなかったときは、裁判所は、これを考慮して、特別補償料の額を定めることができる。

    第806条(救助料に係る債権等の消滅時効)問題準備中

    救助料又は特別補償料に係る債権は、救助の作業が終了した時から二年間行使しないときは、時効によって消滅する。

    第807条(非航海船の救助への準用)問題準備中

    この章の規定は、非航海船又は非航海船内にある積荷その他の物を救助する場合について準用する。

    第三編 海商 / 第六章 共同海損

    第808条(共同海損の成立)問題準備中

    船舶及び積荷等に対する共同の危険を避けるために船舶又は積荷等について処分がされたときは、当該処分(以下この章において「共同危険回避処分」という。)によって生じた損害及び費用は、共同海損とする。

    第2項前項の規定は、同項の危険が過失によって生じた場合における利害関係人から当該過失のある者に対する求償権の行使を妨げない。

    第809条(共同海損となる損害又は費用)問題準備中

    共同海損となる損害の額は、次の各号に掲げる区分に応じ、当該各号に定める額によって算定する。ただし、第二号及び第四号に定める額については、積荷の滅失又は損傷のために支払うことを要しなくなった一切の費用の額を控除するものとする。

    一 船舶到達の地及び時における当該船舶の価格

    二 積荷陸揚げの地及び時における当該積荷の価格

    三 積荷以外の船舶内にある物到達の地及び時における当該物の価格

    四 運送賃陸揚げの地及び時において請求することができる運送賃の額

    第2項船荷証券その他積荷の価格を評定するに足りる書類(以下この章において「価格評定書類」という。)に積荷の実価より低い価額を記載したときは、その積荷に加えた損害の額は、当該価格評定書類に記載された価額によって定める。積荷の価格に影響を及ぼす事項につき価格評定書類に虚偽の記載をした場合において、当該記載によることとすれば積荷の実価より低い価格が評定されることとなるときも、同様とする。

    第3項次に掲げる損害又は費用は、利害関係人が分担することを要しない。

    一 次に掲げる物に加えた損害。ただし、次のハに掲げる物にあっては第五百七十七条第二項第一号に掲げる場合を、次のニに掲げる物にあっては甲板積みをする商慣習がある場合を除く。

    イ 船舶所有者に無断で船積みがされた積荷

    ロ 船積みに際して故意に虚偽の申告がされた積荷

    ハ 高価品である積荷であって、荷送人又は傭船者が運送を委託するに当たりその種類及び価額を通知していないもの

    ニ 甲板上の積荷

    ホ 属具目録に記載がない属具

    二 特別補償料

    第810条(共同海損の分担額)問題準備中

    共同海損は、次の各号に掲げる者(船員及び旅客を除く。)が当該各号に定める額の割合に応じて分担する。

    一 船舶の利害関係人到達の地及び時における当該船舶の価格

    二 積荷の利害関係人次のイに掲げる額から次のロに掲げる額を控除した額

    イ 陸揚げの地及び時における当該積荷の価格

    ロ 共同危険回避処分の時においてイに規定する積荷の全部が滅失したとした場合に当該積荷の利害関係人が支払うことを要しないこととなる運送賃その他の費用の額

    三 積荷以外の船舶内にある物(船舶に備え付けた武器を除く。)の利害関係人到達の地及び時における当該物の価格

    四 運送人次のイに掲げる額から次のロに掲げる額を控除した額

    イ 第二号ロに規定する運送賃のうち、陸揚げの地及び時において現に存する債権の額

    ロ 船員の給料その他の航海に必要な費用(共同海損となる費用を除く。)のうち、共同危険回避処分の時に船舶及び第二号イに規定する積荷の全部が滅失したとした場合に運送人が支払うことを要しないこととなる額

    第2項共同危険回避処分の後、到達又は陸揚げ前に船舶又は積荷等について必要費又は有益費を支出したときは、当該船舶又は積荷等については、前項第一号から第三号までに定める額は、その費用(共同海損となる費用を除く。)の額を控除した額とする。

    第3項第一項に規定する者が共同危険回避処分によりその財産につき損害を受けたときは、その者については、同項各号に定める額は、その損害の額(当該財産について前項に規定する必要費又は有益費を支出した場合にあっては、その費用(共同海損となる費用に限る。)の額を超える部分の額に限る。)を加算した額とする。

    第4項価格評定書類に積荷の実価を超える価額を記載したときは、その積荷の利害関係人は、当該価格評定書類に記載された価額に応じて共同海損を分担する。積荷の価格に影響を及ぼす事項につき価格評定書類に虚偽の記載をした場合において、当該記載によることとすれば積荷の実価を超える価格が評定されることとなるときも、同様とする。

    第811条(共同海損を分担すべき者の責任)問題準備中

    前条の規定により共同海損を分担すべき者は、船舶の到達(同条第一項第二号又は第四号に掲げる者にあっては、積荷の陸揚げ)の時に現存する価額の限度においてのみ、その責任を負う。

    第812条(共同海損の分担に基づく債権の消滅時効)問題準備中

    共同海損の分担に基づく債権は、その計算が終了した時から一年間行使しないときは、時効によって消滅する。