第一編 総則/第七章 代理商
商法 第28条(代理商の競業の禁止)
この条の要点
- 代理商の活動の自由(支配人との対比):代理商の禁止は競業取引等に限られる。同業の他商人のための取引は許可が必要。
- 代理商の競業違反時の損害額推定:代理商の競業違反も取引は有効。利益額が損害額と推定される。
条文原文
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第28条(代理商の競業の禁止)
代理商は、商人の許可を受けなければ、次に掲げる行為をしてはならない。
一 自己又は第三者のためにその商人の営業の部類に属する取引をすること。
二 その商人の営業と同種の事業を行う会社の取締役、執行役又は業務を執行する社員となること。
②代理商が前項の規定に違反して同項第一号に掲げる行為をしたときは、当該行為によって代理商又は第三者が得た利益の額は、商人に生じた損害の額と推定する。
この条文の〇×問題(2問)
代理商の活動の自由(支配人との対比)
代理商は、支配人と同様に、商人の許可を受けなければ自ら営業を行うことができず、他の商人のためにも代理商となることができない。
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正解 ×
誤り。代理商に禁止されるのは、商人の許可なく、自己又は第三者のためにその商人の営業の部類に属する取引をすることと、その商人の営業と同種の事業を行う会社の取締役等となることである(28条1項)。自ら営業を行うことや他の商人の代理商となることが一律に禁じられるわけではないが、それが本人の営業の部類に属する取引に当たれば許可が必要となる。
学習ポイント:代理商の禁止は競業取引等に限られる。同業の他商人のための取引は許可が必要。
第28条1項、関連:第23条
代理商の競業違反時の損害額推定
代理商が商人の許可なく自己又は第三者のためにその商人の営業の部類に属する取引をしたときは、その取引は有効であるが、当該取引によって代理商又は第三者が得た利益の額は商人に生じた損害の額と推定される。
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正解 ○
正しい。許可なく営業部類の取引をしても取引自体は有効であり、代理商又は第三者がその行為によって得た利益の額は商人に生じた損害の額と推定される。支配人の競業違反の場合と同型の損害額推定規定である。この推定により商人は損害額の立証負担を免れる。
学習ポイント:代理商の競業違反も取引は有効。利益額が損害額と推定される。
第28条2項、関連:第23条2項
根拠・関連条文
問題で確認する
第28条の内容は2問の〇×問題と1問の条文穴埋めで確認できます。