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会社法 持分会社(計算・定款変更・解散・清算)

第614条〜第675条

会社法の持分会社(計算・定款変更・解散・清算)分野(第614条〜第675条)をまとめて学べるページです。条文穴埋め53問と判例0件を収録しています。

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    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第一節 会計の原則

    第614条

    持分会社の会計は、一般に公正妥当と認められる企業会計の慣行に従うものとする。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第二節 会計帳簿

    第615条(会計帳簿の作成及び保存)

    持分会社は、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な会計帳簿を作成しなければならない。

    第2項持分会社は、会計帳簿の閉鎖の時から十年間、その会計帳簿及びその事業に関する重要な資料を保存しなければならない。

    第616条(会計帳簿の提出命令)問題準備中

    裁判所は、申立てにより又は職権で、訴訟の当事者に対し、会計帳簿の全部又は一部の提出を命ずることができる。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第三節 計算書類

    第617条(計算書類の作成及び保存)

    持分会社は、法務省令で定めるところにより、その成立の日における貸借対照表を作成しなければならない。

    第2項持分会社は、法務省令で定めるところにより、各事業年度に係る計算書類(貸借対照表その他持分会社の財産の状況を示すために必要かつ適切なものとして法務省令で定めるものをいう。以下この章において同じ。)を作成しなければならない。

    第3項計算書類は、電磁的記録をもって作成することができる。

    第4項持分会社は、計算書類を作成した時から十年間、これを保存しなければならない。

    第618条(計算書類の閲覧等)

    持分会社の社員は、当該持分会社の営業時間内は、いつでも、次に掲げる請求をすることができる。

    一 計算書類が書面をもって作成されているときは、当該書面の閲覧又は謄写の請求

    二 計算書類が電磁的記録をもって作成されているときは、当該電磁的記録に記録された事項を法務省令で定める方法により表示したものの閲覧又は謄写の請求

    第2項前項の規定は、定款で別段の定めをすることを妨げない。ただし、定款によっても、社員が事業年度の終了時に同項各号に掲げる請求をすることを制限する旨を定めることができない。

    第619条(計算書類の提出命令)問題準備中

    裁判所は、申立てにより又は職権で、訴訟の当事者に対し、計算書類の全部又は一部の提出を命ずることができる。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第四節 資本金の額の減少

    第620条

    持分会社は、損失のてん補のために、その資本金の額を減少することができる。

    第2項前項の規定により減少する資本金の額は、損失の額として法務省令で定める方法により算定される額を超えることができない。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第五節 利益の配当

    第621条(利益の配当)

    社員は、持分会社に対し、利益の配当を請求することができる。

    第2項持分会社は、利益の配当を請求する方法その他の利益の配当に関する事項を定款で定めることができる。

    第3項社員の持分の差押えは、利益の配当を請求する権利に対しても、その効力を有する。

    第622条(社員の損益分配の割合)

    損益分配の割合について定款の定めがないときは、その割合は、各社員の出資の価額に応じて定める。

    第2項利益又は損失の一方についてのみ分配の割合についての定めを定款で定めたときは、その割合は、利益及び損失の分配に共通であるものと推定する。

    第623条(有限責任社員の利益の配当に関する責任)

    持分会社が利益の配当により有限責任社員に対して交付した金銭等の帳簿価額(以下この項において「配当額」という。)が当該利益の配当をする日における利益額(持分会社の利益の額として法務省令で定める方法により算定される額をいう。以下この章において同じ。)を超える場合には、当該利益の配当を受けた有限責任社員は、当該持分会社に対し、連帯して、当該配当額に相当する金銭を支払う義務を負う。

    第2項前項に規定する場合における同項の利益の配当を受けた有限責任社員についての第五百八十条第二項の規定の適用については、同項中「を限度として」とあるのは、「及び第六百二十三条第一項の配当額が同項の利益額を超過する額(同項の義務を履行した額を除く。)の合計額を限度として」とする。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第六節 出資の払戻し

    第624条

    社員は、持分会社に対し、既に出資として払込み又は給付をした金銭等の払戻し(以下この編において「出資の払戻し」という。)を請求することができる。この場合において、当該金銭等が金銭以外の財産であるときは、当該財産の価額に相当する金銭の払戻しを請求することを妨げない。

    第2項持分会社は、出資の払戻しを請求する方法その他の出資の払戻しに関する事項を定款で定めることができる。

    第3項社員の持分の差押えは、出資の払戻しを請求する権利に対しても、その効力を有する。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第七節 合同会社の計算等に関する特則 / 第一款 計算書類の閲覧に関する特則

    第625条

    合同会社の債権者は、当該合同会社の営業時間内は、いつでも、その計算書類(作成した日から五年以内のものに限る。)について第六百十八条第一項各号に掲げる請求をすることができる。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第七節 合同会社の計算等に関する特則 / 第二款 資本金の額の減少に関する特則

    第626条(出資の払戻し又は持分の払戻しを行う場合の資本金の額の減少)

    合同会社は、第六百二十条第一項の場合のほか、出資の払戻し又は持分の払戻しのために、その資本金の額を減少することができる。

    第2項前項の規定により出資の払戻しのために減少する資本金の額は、第六百三十二条第二項に規定する出資払戻額から出資の払戻しをする日における剰余金額を控除して得た額を超えてはならない。

    第3項第一項の規定により持分の払戻しのために減少する資本金の額は、第六百三十五条第一項に規定する持分払戻額から持分の払戻しをする日における剰余金額を控除して得た額を超えてはならない。

    第4項前二項に規定する「剰余金額」とは、第一号に掲げる額から第二号から第四号までに掲げる額の合計額を減じて得た額をいう(第四款及び第五款において同じ。)。

    一 資産の額

    二 負債の額

    三 資本金の額

    四 前二号に掲げるもののほか、法務省令で定める各勘定科目に計上した額の合計額

    第627条(債権者の異議)

    合同会社が資本金の額を減少する場合には、当該合同会社の債権者は、当該合同会社に対し、資本金の額の減少について異議を述べることができる。

    第2項前項に規定する場合には、合同会社は、次に掲げる事項を官報に公告し、かつ、知れている債権者には、各別にこれを催告しなければならない。ただし、第二号の期間は、一箇月を下ることができない。

    一 当該資本金の額の減少の内容

    二 債権者が一定の期間内に異議を述べることができる旨

    第3項前項の規定にかかわらず、合同会社が同項の規定による公告を、官報のほか、第九百三十九条第一項の規定による定款の定めに従い、同項第二号又は第三号に掲げる公告方法によりするときは、前項の規定による各別の催告は、することを要しない。

    第4項債権者が第二項第二号の期間内に異議を述べなかったときは、当該債権者は、当該資本金の額の減少について承認をしたものとみなす。

    第5項債権者が第二項第二号の期間内に異議を述べたときは、合同会社は、当該債権者に対し、弁済し、若しくは相当の担保を提供し、又は当該債権者に弁済を受けさせることを目的として信託会社等に相当の財産を信託しなければならない。ただし、当該資本金の額の減少をしても当該債権者を害するおそれがないときは、この限りでない。

    第6項資本金の額の減少は、前各項の手続が終了した日に、その効力を生ずる。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第七節 合同会社の計算等に関する特則 / 第三款 利益の配当に関する特則

    第628条(利益の配当の制限)

    合同会社は、利益の配当により社員に対して交付する金銭等の帳簿価額(以下この款において「配当額」という。)が当該利益の配当をする日における利益額を超える場合には、当該利益の配当をすることができない。この場合においては、合同会社は、第六百二十一条第一項の規定による請求を拒むことができる。

    第629条(利益の配当に関する責任)

    合同会社が前条の規定に違反して利益の配当をした場合には、当該利益の配当に関する業務を執行した社員は、当該合同会社に対し、当該利益の配当を受けた社員と連帯して、当該配当額に相当する金銭を支払う義務を負う。ただし、当該業務を執行した社員がその職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明した場合は、この限りでない。

    第2項前項の義務は、免除することができない。ただし、利益の配当をした日における利益額を限度として当該義務を免除することについて総社員の同意がある場合は、この限りでない。

    第630条(社員に対する求償権の制限等)

    前条第一項に規定する場合において、利益の配当を受けた社員は、配当額が利益の配当をした日における利益額を超えることにつき善意であるときは、当該配当額について、当該利益の配当に関する業務を執行した社員からの求償の請求に応ずる義務を負わない。

    第2項前条第一項に規定する場合には、合同会社の債権者は、利益の配当を受けた社員に対し、配当額(当該配当額が当該債権者の合同会社に対して有する債権額を超える場合にあっては、当該債権額)に相当する金銭を支払わせることができる。

    第3項第六百二十三条第二項の規定は、合同会社の社員については、適用しない。

    第631条(欠損が生じた場合の責任)

    合同会社が利益の配当をした場合において、当該利益の配当をした日の属する事業年度の末日に欠損額(合同会社の欠損の額として法務省令で定める方法により算定される額をいう。以下この項において同じ。)が生じたときは、当該利益の配当に関する業務を執行した社員は、当該合同会社に対し、当該利益の配当を受けた社員と連帯して、その欠損額(当該欠損額が配当額を超えるときは、当該配当額)を支払う義務を負う。ただし、当該業務を執行した社員がその職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明した場合は、この限りでない。

    第2項前項の義務は、総社員の同意がなければ、免除することができない。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第七節 合同会社の計算等に関する特則 / 第四款 出資の払戻しに関する特則

    第632条(出資の払戻しの制限)

    第六百二十四条第一項の規定にかかわらず、合同会社の社員は、定款を変更してその出資の価額を減少する場合を除き、同項前段の規定による請求をすることができない。

    第2項合同会社が出資の払戻しにより社員に対して交付する金銭等の帳簿価額(以下この款において「出資払戻額」という。)が、第六百二十四条第一項前段の規定による請求をした日における剰余金額(第六百二十六条第一項の資本金の額の減少をした場合にあっては、その減少をした後の剰余金額。以下この款において同じ。)又は前項の出資の価額を減少した額のいずれか少ない額を超える場合には、当該出資の払戻しをすることができない。この場合においては、合同会社は、第六百二十四条第一項前段の規定による請求を拒むことができる。

    第633条(出資の払戻しに関する社員の責任)

    合同会社が前条の規定に違反して出資の払戻しをした場合には、当該出資の払戻しに関する業務を執行した社員は、当該合同会社に対し、当該出資の払戻しを受けた社員と連帯して、当該出資払戻額に相当する金銭を支払う義務を負う。ただし、当該業務を執行した社員がその職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明した場合は、この限りでない。

    第2項前項の義務は、免除することができない。ただし、出資の払戻しをした日における剰余金額を限度として当該義務を免除することについて総社員の同意がある場合は、この限りでない。

    第634条(社員に対する求償権の制限等)

    前条第一項に規定する場合において、出資の払戻しを受けた社員は、出資払戻額が出資の払戻しをした日における剰余金額を超えることにつき善意であるときは、当該出資払戻額について、当該出資の払戻しに関する業務を執行した社員からの求償の請求に応ずる義務を負わない。

    第2項前条第一項に規定する場合には、合同会社の債権者は、出資の払戻しを受けた社員に対し、出資払戻額(当該出資払戻額が当該債権者の合同会社に対して有する債権額を超える場合にあっては、当該債権額)に相当する金銭を支払わせることができる。

    第三編 持分会社 / 第五章 計算等 / 第七節 合同会社の計算等に関する特則 / 第五款 退社に伴う持分の払戻しに関する特則

    第635条(債権者の異議)

    合同会社が持分の払戻しにより社員に対して交付する金銭等の帳簿価額(以下この款において「持分払戻額」という。)が当該持分の払戻しをする日における剰余金額を超える場合には、当該合同会社の債権者は、当該合同会社に対し、持分の払戻しについて異議を述べることができる。

    第2項前項に規定する場合には、合同会社は、次に掲げる事項を官報に公告し、かつ、知れている債権者には、各別にこれを催告しなければならない。ただし、第二号の期間は、一箇月(持分払戻額が当該合同会社の純資産額として法務省令で定める方法により算定される額を超える場合にあっては、二箇月)を下ることができない。

    一 当該剰余金額を超える持分の払戻しの内容

    二 債権者が一定の期間内に異議を述べることができる旨

    第3項前項の規定にかかわらず、合同会社が同項の規定による公告を、官報のほか、第九百三十九条第一項の規定による定款の定めに従い、同項第二号又は第三号に掲げる公告方法によりするときは、前項の規定による各別の催告は、することを要しない。ただし、持分払戻額が当該合同会社の純資産額として法務省令で定める方法により算定される額を超える場合は、この限りでない。

    第4項債権者が第二項第二号の期間内に異議を述べなかったときは、当該債権者は、当該持分の払戻しについて承認をしたものとみなす。

    第5項債権者が第二項第二号の期間内に異議を述べたときは、合同会社は、当該債権者に対し、弁済し、若しくは相当の担保を提供し、又は当該債権者に弁済を受けさせることを目的として信託会社等に相当の財産を信託しなければならない。ただし、持分払戻額が当該合同会社の純資産額として法務省令で定める方法により算定される額を超えない場合において、当該持分の払戻しをしても当該債権者を害するおそれがないときは、この限りでない。

    第636条(業務を執行する社員の責任)

    合同会社が前条の規定に違反して持分の払戻しをした場合には、当該持分の払戻しに関する業務を執行した社員は、当該合同会社に対し、当該持分の払戻しを受けた社員と連帯して、当該持分払戻額に相当する金銭を支払う義務を負う。ただし、持分の払戻しに関する業務を執行した社員がその職務を行うについて注意を怠らなかったことを証明した場合は、この限りでない。

    第2項前項の義務は、免除することができない。ただし、持分の払戻しをした時における剰余金額を限度として当該義務を免除することについて総社員の同意がある場合は、この限りでない。

    第三編 持分会社 / 第六章 定款の変更

    第637条(定款の変更)

    持分会社は、定款に別段の定めがある場合を除き、総社員の同意によって、定款の変更をすることができる。

    第638条(定款の変更による持分会社の種類の変更)問題準備中

    合名会社は、次の各号に掲げる定款の変更をすることにより、当該各号に定める種類の持分会社となる。

    一 有限責任社員を加入させる定款の変更合資会社

    二 その社員の一部を有限責任社員とする定款の変更合資会社

    三 その社員の全部を有限責任社員とする定款の変更合同会社

    第2項合資会社は、次の各号に掲げる定款の変更をすることにより、当該各号に定める種類の持分会社となる。

    一 その社員の全部を無限責任社員とする定款の変更合名会社

    二 その社員の全部を有限責任社員とする定款の変更合同会社

    第3項合同会社は、次の各号に掲げる定款の変更をすることにより、当該各号に定める種類の持分会社となる。

    一 その社員の全部を無限責任社員とする定款の変更合名会社

    二 無限責任社員を加入させる定款の変更合資会社

    三 その社員の一部を無限責任社員とする定款の変更合資会社

    第639条(合資会社の社員の退社による定款のみなし変更)

    合資会社の有限責任社員が退社したことにより当該合資会社の社員が無限責任社員のみとなった場合には、当該合資会社は、合名会社となる定款の変更をしたものとみなす。

    第2項合資会社の無限責任社員が退社したことにより当該合資会社の社員が有限責任社員のみとなった場合には、当該合資会社は、合同会社となる定款の変更をしたものとみなす。

    第640条(定款の変更時の出資の履行)

    第六百三十八条第一項第三号又は第二項第二号に掲げる定款の変更をする場合において、当該定款の変更をする持分会社の社員が当該定款の変更後の合同会社に対する出資に係る払込み又は給付の全部又は一部を履行していないときは、当該定款の変更は、当該払込み及び給付が完了した日に、その効力を生ずる。

    第2項前条第二項の規定により合同会社となる定款の変更をしたものとみなされた場合において、社員がその出資に係る払込み又は給付の全部又は一部を履行していないときは、当該定款の変更をしたものとみなされた日から一箇月以内に、当該払込み又は給付を完了しなければならない。ただし、当該期間内に、合名会社又は合資会社となる定款の変更をした場合は、この限りでない。

    第三編 持分会社 / 第七章 解散

    第641条(解散の事由)

    持分会社は、次に掲げる事由によって解散する。

    一 定款で定めた存続期間の満了

    二 定款で定めた解散の事由の発生

    三 総社員の同意

    四 社員が欠けたこと。

    五 合併(合併により当該持分会社が消滅する場合に限る。)

    六 破産手続開始の決定

    七 第八百二十四条第一項又は第八百三十三条第二項の規定による解散を命ずる裁判

    第642条(持分会社の継続)

    持分会社は、前条第一号から第三号までに掲げる事由によって解散した場合には、次章の規定による清算が結了するまで、社員の全部又は一部の同意によって、持分会社を継続することができる。

    第2項前項の場合には、持分会社を継続することについて同意しなかった社員は、持分会社が継続することとなった日に、退社する。

    第643条(解散した持分会社の合併等の制限)

    持分会社が解散した場合には、当該持分会社は、次に掲げる行為をすることができない。

    一 合併(合併により当該持分会社が存続する場合に限る。)

    二 吸収分割による他の会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部の承継

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第一節 清算の開始

    第644条(清算の開始原因)

    持分会社は、次に掲げる場合には、この章の定めるところにより、清算をしなければならない。

    一 解散した場合(第六百四十一条第五号に掲げる事由によって解散した場合及び破産手続開始の決定により解散した場合であって当該破産手続が終了していない場合を除く。)

    二 設立の無効の訴えに係る請求を認容する判決が確定した場合

    三 設立の取消しの訴えに係る請求を認容する判決が確定した場合

    第645条(清算持分会社の能力)

    前条の規定により清算をする持分会社(以下「清算持分会社」という。)は、清算の目的の範囲内において、清算が結了するまではなお存続するものとみなす。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第二節 清算人

    第646条(清算人の設置)問題準備中

    清算持分会社には、一人又は二人以上の清算人を置かなければならない。

    第647条(清算人の就任)

    次に掲げる者は、清算持分会社の清算人となる。

    一 業務を執行する社員(次号又は第三号に掲げる者がある場合を除く。)

    二 定款で定める者

    三 社員(業務を執行する社員を定款で定めた場合にあっては、その社員)の過半数の同意によって定める者

    第2項前項の規定により清算人となる者がないときは、裁判所は、利害関係人の申立てにより、清算人を選任する。

    第3項前二項の規定にかかわらず、第六百四十一条第四号又は第七号に掲げる事由によって解散した清算持分会社については、裁判所は、利害関係人若しくは法務大臣の申立てにより又は職権で、清算人を選任する。

    第4項第一項及び第二項の規定にかかわらず、第六百四十四条第二号又は第三号に掲げる場合に該当することとなった清算持分会社については、裁判所は、利害関係人の申立てにより、清算人を選任する。

    第648条(清算人の解任)

    清算人(前条第二項から第四項までの規定により裁判所が選任したものを除く。)は、いつでも、解任することができる。

    第2項前項の規定による解任は、定款に別段の定めがある場合を除き、社員の過半数をもって決定する。

    第3項重要な事由があるときは、裁判所は、社員その他利害関係人の申立てにより、清算人を解任することができる。

    第649条(清算人の職務)

    清算人は、次に掲げる職務を行う。

    一 現務の結了

    二 債権の取立て及び債務の弁済

    三 残余財産の分配

    第650条(業務の執行)

    清算人は、清算持分会社の業務を執行する。

    第2項清算人が二人以上ある場合には、清算持分会社の業務は、定款に別段の定めがある場合を除き、清算人の過半数をもって決定する。

    第3項前項の規定にかかわらず、社員が二人以上ある場合には、清算持分会社の事業の全部又は一部の譲渡は、社員の過半数をもって決定する。

    第651条(清算人と清算持分会社との関係)

    清算持分会社と清算人との関係は、委任に関する規定に従う。

    第2項第五百九十三条第二項、第五百九十四条及び第五百九十五条の規定は、清算人について準用する。この場合において、第五百九十四条第一項及び第五百九十五条第一項中「当該社員以外の社員」とあるのは、「社員(当該清算人が社員である場合にあっては、当該清算人以外の社員)」と読み替えるものとする。

    第652条(清算人の清算持分会社に対する損害賠償責任)

    清算人は、その任務を怠ったときは、清算持分会社に対し、連帯して、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

    第653条(清算人の第三者に対する損害賠償責任)

    清算人がその職務を行うについて悪意又は重大な過失があったときは、当該清算人は、連帯して、これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。

    第654条(法人が清算人である場合の特則)

    法人が清算人である場合には、当該法人は、当該清算人の職務を行うべき者を選任し、その者の氏名及び住所を社員に通知しなければならない。

    第2項前三条の規定は、前項の規定により選任された清算人の職務を行うべき者について準用する。

    第655条(清算持分会社の代表)

    清算人は、清算持分会社を代表する。ただし、他に清算持分会社を代表する清算人その他清算持分会社を代表する者を定めた場合は、この限りでない。

    第2項前項本文の清算人が二人以上ある場合には、清算人は、各自、清算持分会社を代表する。

    第3項清算持分会社は、定款又は定款の定めに基づく清算人(第六百四十七条第二項から第四項までの規定により裁判所が選任したものを除く。以下この項において同じ。)の互選によって、清算人の中から清算持分会社を代表する清算人を定めることができる。

    第4項第六百四十七条第一項第一号の規定により業務を執行する社員が清算人となる場合において、持分会社を代表する社員を定めていたときは、当該持分会社を代表する社員が清算持分会社を代表する清算人となる。

    第5項裁判所は、第六百四十七条第二項から第四項までの規定により清算人を選任する場合には、その清算人の中から清算持分会社を代表する清算人を定めることができる。

    第6項第五百九十九条第四項及び第五項の規定は清算持分会社を代表する清算人について、第六百三条の規定は民事保全法第五十六条に規定する仮処分命令により選任された清算人又は清算持分会社を代表する清算人の職務を代行する者について、それぞれ準用する。

    第656条(清算持分会社についての破産手続の開始)

    清算持分会社の財産がその債務を完済するのに足りないことが明らかになったときは、清算人は、直ちに破産手続開始の申立てをしなければならない。

    第2項清算人は、清算持分会社が破産手続開始の決定を受けた場合において、破産管財人にその事務を引き継いだときは、その任務を終了したものとする。

    第3項前項に規定する場合において、清算持分会社が既に債権者に支払い、又は社員に分配したものがあるときは、破産管財人は、これを取り戻すことができる。

    第657条(裁判所の選任する清算人の報酬)

    裁判所は、第六百四十七条第二項から第四項までの規定により清算人を選任した場合には、清算持分会社が当該清算人に対して支払う報酬の額を定めることができる。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第三節 財産目録等

    第658条(財産目録等の作成等)

    清算人は、その就任後遅滞なく、清算持分会社の財産の現況を調査し、法務省令で定めるところにより、第六百四十四条各号に掲げる場合に該当することとなった日における財産目録及び貸借対照表(以下この節において「財産目録等」という。)を作成し、各社員にその内容を通知しなければならない。

    第2項清算持分会社は、財産目録等を作成した時からその本店の所在地における清算結了の登記の時までの間、当該財産目録等を保存しなければならない。

    第3項清算持分会社は、社員の請求により、毎月清算の状況を報告しなければならない。

    第659条(財産目録等の提出命令)問題準備中

    裁判所は、申立てにより又は職権で、訴訟の当事者に対し、財産目録等の全部又は一部の提出を命ずることができる。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第四節 債務の弁済等

    第660条(債権者に対する公告等)

    清算持分会社(合同会社に限る。以下この項及び次条において同じ。)は、第六百四十四条各号に掲げる場合に該当することとなった後、遅滞なく、当該清算持分会社の債権者に対し、一定の期間内にその債権を申し出るべき旨を官報に公告し、かつ、知れている債権者には、各別にこれを催告しなければならない。ただし、当該期間は、二箇月を下ることができない。

    第2項前項の規定による公告には、当該債権者が当該期間内に申出をしないときは清算から除斥される旨を付記しなければならない。

    第661条(債務の弁済の制限)

    清算持分会社は、前条第一項の期間内は、債務の弁済をすることができない。この場合において、清算持分会社は、その債務の不履行によって生じた責任を免れることができない。

    第2項前項の規定にかかわらず、清算持分会社は、前条第一項の期間内であっても、裁判所の許可を得て、少額の債権、清算持分会社の財産につき存する担保権によって担保される債権その他これを弁済しても他の債権者を害するおそれがない債権に係る債務について、その弁済をすることができる。この場合において、当該許可の申立ては、清算人が二人以上あるときは、その全員の同意によってしなければならない。

    第662条(条件付債権等に係る債務の弁済)問題準備中

    清算持分会社は、条件付債権、存続期間が不確定な債権その他その額が不確定な債権に係る債務を弁済することができる。この場合においては、これらの債権を評価させるため、裁判所に対し、鑑定人の選任の申立てをしなければならない。

    第2項前項の場合には、清算持分会社は、同項の鑑定人の評価に従い同項の債権に係る債務を弁済しなければならない。

    第3項第一項の鑑定人の選任の手続に関する費用は、清算持分会社の負担とする。当該鑑定人による鑑定のための呼出し及び質問に関する費用についても、同様とする。

    第663条(出資の履行の請求)

    清算持分会社に現存する財産がその債務を完済するのに足りない場合において、その出資の全部又は一部を履行していない社員があるときは、当該出資に係る定款の定めにかかわらず、当該清算持分会社は、当該社員に出資させることができる。

    第664条(債務の弁済前における残余財産の分配の制限)

    清算持分会社は、当該清算持分会社の債務を弁済した後でなければ、その財産を社員に分配することができない。ただし、その存否又は額について争いのある債権に係る債務についてその弁済をするために必要と認められる財産を留保した場合は、この限りでない。

    第665条(清算からの除斥)

    清算持分会社(合同会社に限る。以下この条において同じ。)の債権者(知れている債権者を除く。)であって第六百六十条第一項の期間内にその債権の申出をしなかったものは、清算から除斥される。

    第2項前項の規定により清算から除斥された債権者は、分配がされていない残余財産に対してのみ、弁済を請求することができる。

    第3項清算持分会社の残余財産を社員の一部に分配した場合には、当該社員の受けた分配と同一の割合の分配を当該社員以外の社員に対してするために必要な財産は、前項の残余財産から控除する。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第五節 残余財産の分配

    第666条(残余財産の分配の割合)

    残余財産の分配の割合について定款の定めがないときは、その割合は、各社員の出資の価額に応じて定める。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第六節 清算事務の終了等

    第667条

    清算持分会社は、清算事務が終了したときは、遅滞なく、清算に係る計算をして、社員の承認を受けなければならない。

    第2項社員が一箇月以内に前項の計算について異議を述べなかったときは、社員は、当該計算の承認をしたものとみなす。ただし、清算人の職務の執行に不正の行為があったときは、この限りでない。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第七節 任意清算

    第668条(財産の処分の方法)

    持分会社(合名会社及び合資会社に限る。以下この節において同じ。)は、定款又は総社員の同意によって、当該持分会社が第六百四十一条第一号から第三号までに掲げる事由によって解散した場合における当該持分会社の財産の処分の方法を定めることができる。

    第2項第二節から前節までの規定は、前項の財産の処分の方法を定めた持分会社については、適用しない。

    第669条(財産目録等の作成)問題準備中

    前条第一項の財産の処分の方法を定めた持分会社が第六百四十一条第一号から第三号までに掲げる事由によって解散した場合には、清算持分会社(合名会社及び合資会社に限る。以下この節において同じ。)は、解散の日から二週間以内に、法務省令で定めるところにより、解散の日における財産目録及び貸借対照表を作成しなければならない。

    第2項前条第一項の財産の処分の方法を定めていない持分会社が第六百四十一条第一号から第三号までに掲げる事由によって解散した場合において、解散後に同項の財産の処分の方法を定めたときは、清算持分会社は、当該財産の処分の方法を定めた日から二週間以内に、法務省令で定めるところにより、解散の日における財産目録及び貸借対照表を作成しなければならない。

    第670条(債権者の異議)

    持分会社が第六百六十八条第一項の財産の処分の方法を定めた場合には、その解散後の清算持分会社の債権者は、当該清算持分会社に対し、当該財産の処分の方法について異議を述べることができる。

    第2項前項に規定する場合には、清算持分会社は、解散の日(前条第二項に規定する場合にあっては、当該財産の処分の方法を定めた日)から二週間以内に、次に掲げる事項を官報に公告し、かつ、知れている債権者には、各別にこれを催告しなければならない。ただし、第二号の期間は、一箇月を下ることができない。

    一 第六百六十八条第一項の財産の処分の方法に従い清算をする旨

    二 債権者が一定の期間内に異議を述べることができる旨

    第3項前項の規定にかかわらず、清算持分会社が同項の規定による公告を、官報のほか、第九百三十九条第一項の規定による定款の定めに従い、同項第二号又は第三号に掲げる公告方法によりするときは、前項の規定による各別の催告は、することを要しない。

    第4項債権者が第二項第二号の期間内に異議を述べなかったときは、当該債権者は、当該財産の処分の方法について承認をしたものとみなす。

    第5項債権者が第二項第二号の期間内に異議を述べたときは、清算持分会社は、当該債権者に対し、弁済し、若しくは相当の担保を提供し、又は当該債権者に弁済を受けさせることを目的として信託会社等に相当の財産を信託しなければならない。

    第671条(持分の差押債権者の同意等)

    持分会社が第六百六十八条第一項の財産の処分の方法を定めた場合において、社員の持分を差し押さえた債権者があるときは、その解散後の清算持分会社がその財産の処分をするには、その債権者の同意を得なければならない。

    第2項前項の清算持分会社が同項の規定に違反してその財産の処分をしたときは、社員の持分を差し押さえた債権者は、当該清算持分会社に対し、その持分に相当する金額の支払を請求することができる。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第八節 帳簿資料の保存

    第672条問題準備中

    清算人(第六百六十八条第一項の財産の処分の方法を定めた場合にあっては、清算持分会社を代表する社員)は、清算持分会社の本店の所在地における清算結了の登記の時から十年間、清算持分会社の帳簿並びにその事業及び清算に関する重要な資料(以下この条において「帳簿資料」という。)を保存しなければならない。

    第2項前項の規定にかかわらず、定款で又は社員の過半数をもって帳簿資料を保存する者を定めた場合には、その者は、清算持分会社の本店の所在地における清算結了の登記の時から十年間、帳簿資料を保存しなければならない。

    第3項裁判所は、利害関係人の申立てにより、第一項の清算人又は前項の規定により帳簿資料を保存する者に代わって帳簿資料を保存する者を選任することができる。この場合においては、前二項の規定は、適用しない。

    第4項前項の規定により選任された者は、清算持分会社の本店の所在地における清算結了の登記の時から十年間、帳簿資料を保存しなければならない。

    第5項第三項の規定による選任の手続に関する費用は、清算持分会社の負担とする。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第九節 社員の責任の消滅時効

    第673条

    第五百八十条に規定する社員の責任は、清算持分会社の本店の所在地における解散の登記をした後五年以内に請求又は請求の予告をしない清算持分会社の債権者に対しては、その登記後五年を経過した時に消滅する。

    第2項前項の期間の経過後であっても、社員に分配していない残余財産があるときは、清算持分会社の債権者は、清算持分会社に対して弁済を請求することができる。

    第三編 持分会社 / 第八章 清算 / 第十節 適用除外等

    第674条(適用除外)問題準備中

    次に掲げる規定は、清算持分会社については、適用しない。

    一 第四章第一節

    二 第六百六条、第六百七条第一項(第三号及び第四号を除く。)及び第六百九条

    三 第五章第三節(第六百十七条第四項、第六百十八条及び第六百十九条を除く。)から第六節まで及び第七節第二款

    四 第六百三十八条第一項第三号及び第二項第二号

    第675条(相続及び合併による退社の特則)

    清算持分会社の社員が死亡した場合又は合併により消滅した場合には、第六百八条第一項の定款の定めがないときであっても、当該社員の相続人その他の一般承継人は、当該社員の持分を承継する。この場合においては、同条第四項及び第五項の規定を準用する。